営業文とスキルシートで依頼判断を助ける
CHAPTER 2
営業文とスキルシートで依頼判断を助ける
全4レッスン ポートフォリオの選び方から、スキルシート・営業文の必須テンプレート作成、良い例と避けたい例の見直しまでを通じて、制作会社が短時間で依頼可否を判断できる資料を完成させる ⏱ 所要時間:約70分
CHAPTER 2
ポートフォリオの選び方
LESSON 2-1 営業文とスキルシートで依頼判断を助ける ⏱ 所要時間:約12分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 応募先の案件に近い作品を優先してポートフォリオに選べる
  • 担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果を誤認なく示せる
  • 学習作品と有償実績を区別して伝えられる

Chapter 1では、営業先の探し方と自分の提供条件を整理しました。Chapter 2では、整理した内容を制作会社が判断しやすい資料に落とし込みます。最初のレッスンでは、営業文やスキルシートに添えるポートフォリオを、どの作品からどう選ぶかを確認します。

複数の学習作品と、過去に受けた小さな有償案件をまとめて営業文に添付した受講生がいます。作品の種類はバラバラで、どれが学習用でどれが有償案件かも書かれていませんでした。応募先の広告代理店からは、対応できる工程が分からないという理由で返信がありませんでした。

選定基準

ポートフォリオを選ぶときは、次の3つの基準で作品を絞り込みます。すべての作品を並べるのではなく、応募先に合わせて取捨選択することが、判断材料の質を上げます。

選定基準内容
案件近似性応募先の会社種別・得意領域に近い作品を優先する
担当範囲の明示チーム制作の場合、自分が担当した工程だけを明記する
誤認防止学習作品と有償実績を区別し、担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果を事実どおりに書く

案件近似性を優先するのは、応募先が知りたいのが作品数の多さではなく、自社の案件に近い工程を任せられるかどうかだからです。広告代理店にWebサイト全体の構築実績だけを見せても、バナー量産に対応できるかどうかは伝わりません。応募先の得意領域や外注理由に近い作品を優先して選びましょう。

担当範囲の明示と誤認防止は、どちらも同じ目的につながります。相手が作品を見た時点で、自分にどこまで任せられるかを正確に判断できる状態にすることです。チーム制作の一部だけを担当した作品を、あたかも全工程を担当したように見せると、実際に依頼が来たときに対応できない範囲まで期待されてしまいます。

✓ Point !
誤認防止の5項目を必ず書く

1つの作品を紹介するときは、担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果の5項目を添えましょう。この5項目が揃っていれば、相手は作品を見ただけで、その作品がどんな条件のもとで作られたかを誤解なく理解できます。

Q
確認クイズ
SNS支援会社に営業する受講生が、Web制作の実績とSNS投稿制作の実績を両方持っている場合、ポートフォリオに優先して入れるべきなのはどちらか?
正解です!
SNS支援会社は投稿制作・運用補助・ショート動画を外注理由としています。応募先の得意領域に近い作品を優先することで、任せられる工程が伝わりやすくなります。
惜しい!
正解はBです。完成度の高さや実績の多さより、応募先の外注理由に近い作品かどうかが優先基準になります。

良い例/避けたい例

選定基準を実際の紹介文に落とし込むと、良い例と避けたい例の差がはっきり見えてきます。学習作品を紹介する場面と、チーム制作の作品を紹介する場面、それぞれで確認しましょう。

例1:学習作品の紹介

避けたい例
学習作品と有償実績を区別しない

学習中に制作したLPのデザインを、有償案件の実績と同じ並びで一覧にします。担当範囲や制作期間の記載はありません。

良い例
学習作品であることを明記する

学習として制作したLPのデザイン案です。有償案件ではありません。ワイヤーフレームからデザインカンプまでを1人で担当し、制作期間は2週間でした。

例2:チーム制作の紹介

避けたい例
担当範囲を書かない

チームで制作したWebサイトについて、担当した工程を書かずに紹介します。閲覧者は制作の全工程を担当したように受け取ります。

良い例
担当した工程だけを明記する

チーム制作のWebサイトで、コーディング(HTML/CSS/JavaScript)のみを担当しました。デザインと素材準備は他のメンバーが担当しています。

2つの例に共通するのは、事実を隠さずに書くほうが、結果的に相手からの信頼を得やすいという点です。誤認を招く紹介文は、面談で担当範囲を詳しく聞かれた時点で食い違いが明らかになり、そこから信頼を取り戻すのは難しくなります。最初から正確な情報を渡すことを意識しましょう。

Q
確認クイズ
面談で「このWebサイトはどこまで担当したのですか」と聞かれ、紹介文に書いていた範囲と実際の担当範囲が違うと分かった。この状況について正しいのはどれか?
正解です!
紹介文と実際の担当範囲が食い違うと、その場で訂正しても相手の信頼を損ないます。最初から正確な担当範囲を書いておくことが重要です。
惜しい!
正解はAです。口頭で訂正しても、最初の紹介文が不正確だった事実は残り、信頼を損なう原因になります。

判断まとめ早見表

自分のポートフォリオが今どちらの書き方になっているかは、次の4つの視点で確認できます。

チェック視点避けたい書き方(NG)良い書き方(OK)
案件との近さ手当たり次第の作品を並べる応募先の得意領域に近い作品を優先する
担当範囲全体を担当したように書く自分が担当した工程だけを明記する
学習/有償の区別区別せず一覧にする学習作品には学習である旨を明記する
期間・ツール・成果省略する具体的に書く

この4つの視点のうち1つでもNG側になっている場合は、紹介文を見直す余地があります。次のレッスンでは、ここで選んだポートフォリオを含めて、対応領域・工程・実績などをまとめたスキルシートを作成します。

SUMMARY
  1. ポートフォリオは案件近似性・担当範囲の明示・誤認防止の3基準で選ぶ
  2. 1作品ごとに担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果の5項目を添える
  3. 学習作品は有償案件と区別し、学習であることを明記する
  4. チーム制作の作品は、自分が担当した工程だけを明記する
  5. 誤認を招く紹介文は、後から発覚したときに信頼を損なう
CHECK
理解度チェック
ポートフォリオを選ぶ3つの基準を答えられるか?
案件近似性、担当範囲の明示、誤認防止の3つです。応募先の得意領域に近い作品を優先し、担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果を事実どおりに書きます。
学習作品と有償実績を区別して紹介できるか?
学習作品には学習として制作した旨を明記し、有償案件ではないことを伝えます。区別せずに一覧にすると、相手が実績の内容を誤解する原因になります。
チーム制作の作品を、担当範囲を誤解なく伝えられるか?
自分が担当した工程だけを明記し、担当していない部分は他のメンバーが担当したことを明示します。

CHAPTER 2
必須テンプレート:スキルシート
LESSON 2-2 営業文とスキルシートで依頼判断を助ける ⏱ 所要時間:約25分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • スキルシートに書く10項目を説明できる
  • 各項目を1〜2ページに収まる分量で書ける
  • 記入例を参考に、自分のスキルシートを作成できる

前のレッスンでは、営業文やスキルシートに添えるポートフォリオの選び方を確認しました。このレッスンでは、Chapter 2の必須テンプレートの1つであるスキルシートを作成します。対応領域・工程・ツール・経験・作品・稼働・連絡・納期・希望業務・本人情報の10項目を1〜2ページに整理し、制作会社が短時間で依頼可否を判断できる資料にします。

対応できる業務や稼働条件をメール本文に文章だけで書いて送った受講生がいます。項目ごとに整理されていないため、担当者は稼働時間や対応領域を探しながら読む必要がありました。結局、他の応募者の資料と比べて分かりにくいという理由で選考が進みませんでした。

テンプレ全体像:10項目とレイアウト

スキルシートは、対応領域・工程・ツール・経験・作品・稼働・連絡・納期・希望業務・本人情報の10項目を、1〜2ページにまとめた資料です。まずは完成イメージと、それぞれの項目に何を書くかを確認しましょう。

項目記入例(有償実績なし版)
対応領域Webデザイン
工程ワイヤーフレーム、デザインカンプ作成。コーディングは対応領域外
ツールFigma、Photoshop
経験学習期間8ヶ月、有償実績なし
作品学習用LPデザイン案2点(担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果を明記)
稼働週8〜10時間程度
連絡平日20時〜23時対応、返信は24時間以内
納期依頼から1週間程度
希望業務バナー制作から始め、実績を積みながらLP制作にも対応したい
本人情報氏名(屋号)、連絡先、ポートフォリオURL
項目記入する内容
対応領域Webデザイン・Web制作・SNS運用代行・ショート動画のうち、対応できる領域
工程各領域でできる工程・できない工程(Chapter1の対応範囲シートの内容)
ツール使用できるツール名
経験学習期間・実務経験の有無や年数
作品ポートフォリオ作品(前のレッスンで選んだ作品)
稼働週・月の稼働時間(Chapter1の提供条件シートの内容)
連絡対応時間・返信目安
納期最短納期
希望業務今後任せてほしい業務・案件規模
本人情報氏名(屋号)・連絡先・SNSやポートフォリオのURL等

10項目を1〜2ページに収めるのは、制作会社の担当者が短時間で目を通せる分量にするためです。項目数が多くても、1項目あたりの記述を簡潔にすれば、全体としては読みやすい資料になります。長文で説明を重ねるより、箇条書きで要点だけを書くことを意識しましょう。

✓ Point !
Chapter1の成果物をそのまま転記できる

対応領域・工程・稼働・連絡・納期の各項目は、Chapter1で作成した対応範囲シート提供条件シートの内容をそのまま転記できます。ゼロから書き直す必要はありません。

パーツ別解説と記入シート

10項目は、内容の性質によって4つのグループに分けて考えると書きやすくなります。それぞれのグループで意識すべき点を確認したうえで、実際に記入していきましょう。

提供できる業務のグループ(対応領域・工程・ツール)

このグループは、自分が何を任せられるかを伝える部分です。領域名だけでなく工程単位まで具体化し、使用ツールも合わせて書くことで、相手は自社の制作フローのどこに当てはめられるかを判断しやすくなります。

実績のグループ(経験・作品)

経験の項目には、学習期間や実務経験の有無をそのまま書きます。有償実績がない場合も、実績がないことを隠さずに書きましょう。前のレッスンで確認したとおり、事実と異なる書き方は後から信頼を損なう原因になります。作品の項目には、前のレッスンで選んだポートフォリオを、担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果とあわせて記載します。

条件のグループ(稼働・連絡・納期)

このグループは、Chapter1の提供条件シートの内容をそのまま使えます。実態より条件を良く見せると、案件が始まってから対応しきれなくなるため、現実的な数値を書きましょう。

希望と本人情報のグループ(希望業務・本人情報)

希望業務には、今後任せてほしい業務や案件規模を書きます。本人情報には、氏名(屋号)、連絡先、SNSやポートフォリオのURLなど、相手が連絡や事前確認に使う情報を記載します。

10項目それぞれについて、今の自分の状況を記入してください。

項目記入欄
対応領域
工程
ツール
経験
作品
稼働
連絡
納期
希望業務
本人情報

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

Q
確認クイズ
有償実績がまだない受講生が、スキルシートの経験の項目に書く内容として適切なのはどれか?
正解です!
有償実績がない場合も、学習期間と実績の有無をそのまま書きます。事実と異なる書き方は、後から発覚したときに信頼を損なう原因になります。
惜しい!
正解はCです。空欄にしたり、学習作品を有償実績のように見せたりすると、相手が正確に判断できなくなります。

記入例2パターン

記入に迷う場合は、次の2つの記入例を参考にしてください。有償実績があるかどうかにかかわらず、10項目すべてを具体的に埋めている点は共通しています。

パターン1:有償実績なし版

対応領域Webデザイン
工程ワイヤーフレーム、デザインカンプ作成。コーディングは対応領域外
ツールFigma、Photoshop
経験学習期間8ヶ月、有償実績なし
作品学習用LPデザイン案2点(担当範囲・制作意図・期間・ツール・成果を明記)
稼働週8〜10時間程度
連絡平日20時〜23時対応、返信は24時間以内
納期依頼から1週間程度
希望業務バナー制作から始め、実績を積みながらLP制作にも対応したい
本人情報氏名(屋号)、連絡先、ポートフォリオURL

パターン2:一定実績あり版

対応領域Webデザイン、Web制作(コーディング)
工程ワイヤーフレームからコーディングまで一貫対応。CMS構築は対応領域外
ツールFigma、HTML/CSS/JavaScript、WordPress
経験クラウドソーシングでの有償実績12件(LP制作8件、バナー制作4件)
作品有償案件のLP制作3点、バナー制作2点(担当範囲・期間・成果を明記)
稼働週15〜20時間程度
連絡平日10時〜22時対応、返信は12時間以内
納期依頼から4〜5日程度
希望業務LP制作を中心に、コーディングまで一括で任せてもらえる案件
本人情報氏名(屋号)、連絡先、ポートフォリオURL、実績一覧URL

2つのパターンを比べると、実績の量や対応範囲には差がありますが、どちらも項目を空欄にせず、実態どおりの内容で埋めている点は共通しています。実績が少ない段階でも、10項目すべてを具体的に書くことが、相手に依頼可否を判断してもらうための土台になります。

Q
確認クイズ
スキルシートの稼働の項目を、実態より多い時間数で書いてしまった場合に起こりやすい問題はどれか?
正解です!
Chapter1で確認したとおり、実態より多い稼働時間を書くと、案件が始まってから対応しきれなくなります。現実的な数値を書きましょう。
惜しい!
正解はAです。稼働時間の見せ方は単価や面談回数を自動的に変えるものではなく、対応しきれなくなるリスクを高めるだけです。
上の記入シートに実際に記入し、Chapter2の成果物であるスキルシートを完成させましょう。
SUMMARY
  1. スキルシートは対応領域・工程・ツール・経験・作品・稼働・連絡・納期・希望業務・本人情報の10項目を1〜2ページにまとめる
  2. 対応領域・工程・稼働・連絡・納期は、Chapter1で作った対応範囲シート・提供条件シートをそのまま転記できる
  3. 有償実績がない場合も、実績がないことを隠さず書く
  4. 作品の項目には、前のレッスンで選んだポートフォリオを担当範囲・期間・成果とあわせて記載する
  5. 実績の量にかかわらず、10項目すべてを具体的に埋めることが土台になる
CHECK
理解度チェック
スキルシートの10項目をすべて答えられるか?
対応領域、工程、ツール、経験、作品、稼働、連絡、納期、希望業務、本人情報の10項目です。
Chapter1の成果物をスキルシートにどう活かすか説明できるか?
対応範囲シートの内容を対応領域・工程に、提供条件シートの内容を稼働・連絡・納期にそのまま転記できます。
有償実績がない状態でも、経験の項目を正確に書けるか?
学習期間と、有償実績がないことをそのまま書きます。実績があるように見せかけると、後から信頼を損なう原因になります。

CHAPTER 2
必須テンプレート:営業文
LESSON 2-3 営業文とスキルシートで依頼判断を助ける ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 営業文を構成する6つのパーツを説明できる
  • 各パーツの書き方ルールを理解している
  • 記入例を参考に、自分の営業文を完成できる

前のレッスンでは、スキルシートに書く10項目を確認しました。このレッスンでは、Chapter 2のもう1つの必須テンプレートである営業文を作成します。応募先を選んだ理由、提供できる補完価値、関連作品、稼働、資料、面談のCTAを短く組み立て、スキルシートとあわせて送る営業文を完成させましょう。

複数の制作会社に同じ文面の営業文を送った受講生がいます。文面には学習してきた経緯や意欲が長く書かれていましたが、応募先の会社名や、対応できる工程については触れていませんでした。どの会社からも返信はありませんでした。

テンプレ全体像:6パーツの構成順

営業文は、次の6つのパーツを、応募先を選んだ理由から面談のCTAまでの順に並べて組み立てます。

営業文の構成6パーツ
① 応募先を選んだ理由
その会社の実績・得意領域・募集内容など、具体的に選んだ理由を書きます。
② 提供できる補完価値
自分が対応できる工程・専門性を、相手の外注理由に合わせて書きます。
③ 関連作品
応募先の領域に近いポートフォリオを1〜2点に絞って紹介します。
④ 稼働
週・月の稼働時間や最短納期を短く伝えます。
⑤ 資料
スキルシートやポートフォリオのリンク・添付を案内します。
⑥ 面談CTA
面談や打ち合わせの日程調整を提案する一文で締めます。

この順序で組み立てるのは、相手が最初に知りたい情報から先に伝えるためです。応募先を選んだ理由を最初に書くことで、定型文を大量送信しているのではなく、その会社に向けて書いた文面であることが伝わります。逆に、意欲や自己紹介から書き始めると、相手は任せられる工程にたどり着く前に読むのをやめてしまいます。

✓ Point !
応募先を選んだ理由は最初に、具体的に書く

応募先を選んだ理由は、その会社固有の情報に触れて書きましょう。「貴社の理念に共感しました」のような一般的な文言ではなく、募集内容や制作実績など、その会社について確認した具体的な内容を書くことで、定型文との違いが伝わります。

パーツ別解説と記入シート

6パーツそれぞれについて、書き方のルールを確認しましょう。

① 応募先を選んだ理由

募集ページや制作実績など、その会社について確認した具体的な内容に触れて書きます。会社名を差し替えるだけの一般的な文言にならないよう注意しましょう。

② 提供できる補完価値

自分が対応できる工程・専門性を、相手の外注理由に合わせて書きます。Chapter0で確認した会社種別ごとの外注理由を思い出しながら、その会社が任せたいと考えている工程に触れましょう。

③ 関連作品

前のレッスンで選んだポートフォリオのうち、応募先の領域に近い作品を1〜2点に絞って紹介します。作品数を増やすより、応募先に合った作品を選ぶことを優先しましょう。

④ 稼働

Chapter1で作った提供条件シートの内容から、稼働時間・対応時間・最短納期を短く伝えます。詳細はスキルシートに任せ、営業文では要点だけに絞ります。

⑤ 資料

スキルシートやポートフォリオへのリンク、または添付ファイルの案内を書きます。相手がすぐに詳細を確認できるようにしておきましょう。

⑥ 面談CTA

面談や打ち合わせの日程調整を提案する一文で締めます。返信のハードルを下げるため、日程の候補を添えるか、相手の都合を伺う形で書きましょう。

6パーツそれぞれについて、自分の営業文の下書きを記入してください。

パーツ記入欄
① 応募先を選んだ理由
② 提供できる補完価値
③ 関連作品
④ 稼働
⑤ 資料
⑥ 面談CTA

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

Q
確認クイズ
営業文の冒頭に、応募先を選んだ理由を具体的に書くのはなぜか?
正解です!
応募先固有の情報に触れることで、定型文との違いが伝わります。会社名を差し替えただけの文面では、任せられる工程が伝わる前に読むのをやめられてしまいます。
惜しい!
正解はAです。文字数を増やすことや、他のパーツを省略することが目的ではありません。

記入例2パターン

記入に迷う場合は、次の2つの記入例を参考にしてください。会社種別が変わっても、6パーツの構成順は変わらず、内容の中身だけが応募先に合わせて変わります。

パターン1:Web制作会社向け

SAMPLE Web制作会社向け営業文

貴社の採用ページで、Webサイト制作の外部パートナーを募集されていると拝見し、ご連絡いたしました。 HTML/CSS/JavaScriptによるコーディングとWordPressでのサイト構築に対応でき、貴社の制作案件のうち実装工程を担当できます。 関連作品として、学習として制作したコーポレートサイトのコーディング事例を2点添付しております。 稼働は週8〜10時間程度、最短納期は依頼から1週間程度です。 詳細はスキルシート(添付)をご確認ください。 一度お時間をいただき、対応可能な範囲について詳しくお話しできればと思います。

パターン2:広告代理店向け

SAMPLE 広告代理店向け営業文

貴社の採用ページで、広告バナー制作の外部パートナーを募集されていると拝見し、ご連絡いたしました。 SNS広告バナーの企画から書き出しまで対応でき、短納期での複数パターン制作にも対応できます。 関連作品として、学習として制作したバナー広告2点を添付しております。 稼働は週8〜10時間程度、最短納期は依頼から5日程度です。 詳細はスキルシート(添付)をご確認ください。 一度お時間をいただき、対応可能な本数や進め方について詳しくお話しできればと思います。

2つの例を比べると、変わっているのは主に②提供できる補完価値と③関連作品の部分です。Web制作会社にはコーディングとCMS構築の実装工程を、広告代理店にはバナーの企画から量産までの対応力を伝えています。①応募先を選んだ理由と⑥面談CTAの型は共通しており、応募先ごとに書き換える必要はありません。

Q
確認クイズ
Web制作会社向けと広告代理店向けの営業文で、内容を大きく書き換える必要があるパーツはどれか?
正解です!
提供できる補完価値と関連作品は、応募先の外注理由に合わせて内容を変える必要があります。他のパーツは型を保ったまま使い回せます。
惜しい!
正解はAです。面談CTA・応募先を選んだ理由の書き出し方・資料の案内文は、応募先が変わっても型を保ったまま使えます。
上の記入シートに実際に記入し、Chapter2の成果物である営業文を完成させましょう。
SUMMARY
  1. 営業文は応募先を選んだ理由・提供できる補完価値・関連作品・稼働・資料・面談CTAの6パーツで組み立てる
  2. 応募先を選んだ理由は最初に、その会社固有の情報に触れて具体的に書く
  3. 提供できる補完価値は、相手の外注理由に合わせて書く
  4. 会社種別が変わっても、書き換えが必要なのは主に補完価値と関連作品の2パーツ
  5. この営業文は、スキルシートとあわせてChapter2の成果物になる
CHECK
理解度チェック
営業文を構成する6パーツをすべて答えられるか?
応募先を選んだ理由、提供できる補完価値、関連作品、稼働、資料、面談CTAの6パーツです。
応募先を選んだ理由を、具体的に書く理由を説明できるか?
その会社固有の情報に触れることで、定型文の大量送信ではないことが伝わるためです。
会社種別が変わったとき、どのパーツを書き換えるべきか判断できるか?
提供できる補完価値と関連作品を、その会社の外注理由に合わせて書き換えます。他のパーツは型を保ったまま使えます。

CHAPTER 2
営業文の良い例/避けたい例
LESSON 2-4 営業文とスキルシートで依頼判断を助ける ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 5つの会社種別ごとに、響く文面と避けたい文面を区別できる
  • 避けたい文面に共通する3つの特徴を説明できる
  • 自分の営業文が避けたい特徴に当てはまっていないか判断できる

前のレッスンでは、営業文を構成する6パーツと組み立て方を確認しました。このレッスンでは、Chapter2の最後に、会社種別ごとの良い例と避けたい例を比較し、自分が作った営業文を見直します。

Web制作会社、デザイン会社、広告代理店など、種別の違う複数の会社に同じ文面の営業文を送った受講生がいます。文面は自分の学習歴と意欲を中心に書かれており、会社種別ごとの違いには触れていませんでした。どの会社からも反応はありませんでした。

会社種別ごとの良い例/避けたい例

Chapter0で確認したとおり、会社種別ごとに得意領域と外注理由は異なります。営業文もこの違いに合わせて、良い例と避けたい例を比較してみましょう。

会社種別良い例(抜粋)避けたい例(抜粋)
Web制作会社WordPressでのコーディングとCMS構築に対応でき、御社のサイト制作案件のうち実装工程を担当できますデザインもコーディングも何でもできます、頑張ります
デザイン会社ブランドガイドラインに沿ったグラフィック制作の経験があり、トンマナを踏襲したデザインを提供できますデザインが好きで独学で学んできました。ぜひやらせてください
広告代理店バナー広告の量産に対応でき、短納期での複数パターン制作が可能です広告に興味があり、これから頑張りたいです
SNS支援会社Instagram投稿の企画・制作とショート動画編集の両方に対応でき、週あたりの本数もご相談可能ですSNSが好きでよく利用しています
動画制作会社動画編集とテロップ付け、縦型変換に対応でき、まとまった本数の量産にも対応できます動画編集を勉強中で、まだ実績は少ないですが頑張ります

良い例に共通しているのは、相手の制作領域、提供工程、稼働条件が短く明確に書かれている点です。Web制作会社にはコーディングとCMS構築、広告代理店には量産と短納期対応というように、それぞれの外注理由に直接応える内容になっています。一方で避けたい例は、学習歴や意欲だけを長く書き、何を任せられるかが読み手に伝わりません。

会社種別ごとの違いは、外注理由の違いをそのまま反映しています。デザイン会社が求めているのはトンマナ対応の品質であり、SNS支援会社が求めているのは投稿や動画の継続的な制作量です。同じ意欲を伝えるのでも、相手が求めている内容に触れているかどうかで、読み手の受け取り方は大きく変わります。

Q
確認クイズ
動画制作会社に営業文を送るとき、良い例に近い書き方はどれか?
正解です!
動画制作会社の外注理由は編集・テロップ・縦型変換・量産です。この外注理由に直接応える対応可否を書くことが、良い例に近づきます。
惜しい!
正解はBです。意欲や学習期間、報酬額は、相手が任せられる工程を判断するための情報にはなりません。

避けたい特徴の整理

会社種別を問わず、避けたい例には共通する3つの特徴があります。自分の営業文がこれらに当てはまっていないか確認しましょう。

避けたい特徴3つ
定型大量送信
同じ文面を会社種別を区別せず送ります。相手の外注理由に触れていないため、任せられる工程が伝わりません。
自己都合中心
学習歴や意欲、希望条件ばかりを書き、相手が知りたい対応工程・稼働条件が書かれていません。
情報不足
関連作品や稼働条件、資料へのリンクが書かれておらず、判断材料が揃いません。

この3つの特徴は、それぞれ独立した問題ではなく、つながって発生します。定型文を大量送信しようとすると、会社ごとに内容を調整する手間を省くために自己都合中心の文面になりやすく、結果として関連作品や条件の記載も省かれ、情報不足に陥ります。1社ごとに営業文を調整する手間を惜しまないことが、この3つを同時に避ける方法になります。

Q
確認クイズ
複数の会社に同じ文面を送り、どこからも返信がなかった。見直すべき点として最も適切なのはどれか?
正解です!
Chapter0の行動量・KPIの考え方と同じく、返信がない場合は件数を増やすより、会社ごとの適合、関連作品、稼働明示、文面の簡潔さを先に見直します。
惜しい!
正解はCです。件数を増やしたり意欲表現を強めたりしても、定型大量送信・自己都合中心・情報不足という根本の問題は解決しません。

判断まとめ早見表

自分の営業文が今どちらに近いかは、次の4つの視点で確認できます。

チェック視点避けたい例(NG)良い例(OK)
会社種別への理解どの会社にも同じ文面を送る会社種別ごとの外注理由に触れる
訴求の中心学習歴・意欲提供できる工程・稼働条件
関連作品添付なし、または無関係な作品応募先の領域に近い作品を絞って紹介する
稼働条件書かない稼働時間・最短納期を明記する

この早見表は、前のレッスンで作成した自分の営業文をそのまま照らし合わせて使えます。4つの視点すべてがOK側になっていれば、Chapter2の成果物である営業文とスキルシートが完成した状態です。次のChapterでは、この2つの資料を使った面談と有償トライアルの進め方を確認します。

SUMMARY
  1. 良い例は相手の制作領域・提供工程・関連作品・稼働条件を短く明確に書く
  2. 避けたい例は学習歴や意欲だけを長く書き、任せられる工程が伝わらない
  3. 避けたい特徴は定型大量送信・自己都合中心・情報不足の3つに整理できる
  4. この3つは互いにつながって発生するため、1社ごとに調整する手間を惜しまない
  5. 返信がない場合は件数を増やす前に、会社ごとの適合と情報の過不足を見直す
CHECK
理解度チェック
5つの会社種別ごとに、良い例が触れている内容を答えられるか?
Web制作会社はコーディング・CMS構築、デザイン会社はトンマナ対応、広告代理店は量産・短納期、SNS支援会社は投稿・動画の対応本数、動画制作会社は編集・量産への対応力です。
避けたい文面に共通する3つの特徴を説明できるか?
定型大量送信、自己都合中心、情報不足の3つです。3つはつながって発生するため、1社ごとに文面を調整することが対策になります。
自分の営業文が避けたい特徴に当てはまっていないか判断できるか?
会社種別への理解、訴求の中心、関連作品、稼働条件の4つの視点で、自分の営業文を早見表と照らし合わせて確認します。