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Adobe Photoshop|9章 コピースタンプツールで写真をレタッチしてみよう
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目次
前の章でブラシについて学習しましたが、コピースタンプツールはブラシツールと連携して使用するツールです。

【9-1】コピースタンプツールとは

・ コピースタンプツールは、画像の一部をコピーして他の部分に貼り付けるためのツールです。
・ 不要な要素を取り除いたり、画像の欠損部分を補ったりする際に使用されます。

基本操作

1. ツールバーからコピースタンプツールを選びます。
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2. コピー元を指定するために、コピーしたい部分の上でalt(Win)またはoption(Mac)キーを押しながらクリックします。
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3. コピー先に移動してクリックまたはドラッグすることで、指定した部分を複製します。
下の動画では、横断歩道の白線とコンクリートの黒い部分をそれぞれコピーして、人が写っている箇所を消すためにブラシのような使い方をしています。

使用シーン

コピースタンプツールの使用シーン
  • 細かい修正
    • 細部の修正や微細な調整が必要な場合に適しています。
    • 例えば、髪の毛やテクスチャの一部を正確にコピーしたい場合などが該当します。
  • 特定の形状の維持
    • 修正箇所の形状やパターンを正確に維持したい場合に有効です。
    • 例えば、建築物の線やパターンの一貫性を保つために使用します。
  • 広範囲の複製
    • 大きな領域を別の領域に複製する際に便利です。
    • 例えば、背景の一部を別の場所にコピーして背景を延長する場合などが該当します。

使用例

コピースタンプツールの使用例
  • 不要なオブジェクトの除去
    • 写真の不要な要素(例えば電線やゴミなど)を除去する際に、周囲の背景をコピーして自然に修正します。
  • 画像の修復
    • 古い写真の傷やシミを修復する際に使用します。
    • 損傷していない部分からサンプルを取り、損傷部分に貼り付けて修復します。
  • テクスチャの繰り返し
    • 壁や地面などのテクスチャを繰り返す場合に、テクスチャの一部をコピーして貼り付けることで、自然な繰り返しパターンを作成します。

【9-2】コピースタンプツールを使ってみよう

1. optionクリックで画像をコピーする。
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2. ブラシで描画するとコピーした画像でペイントされる。
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加工例

コピースタンプツールを使うと以下のような加工も可能になります。
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【9-3】パッチツールとは

画像の特定部分を修復したり、不要な要素を取り除いたりするための修正ツールです。
・ 選択範囲を使用して修正箇所を定義し、別の領域からサンプルを取得して置き換えることで、自然な仕上がりを実現します。

基本操作

1. ツールバーから選ぶ。
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2. 選択範囲を作成し、ドラッグして、置き換えたい部分に移動し、修正。
   
   ※(shiftを押しながらドラッグすると位置が固定されて作業しやすいです)

使用シーン

パッチツールの主な使用シーン
  • 大きな欠陥の修正
    • 画像の大きな欠陥や不要なオブジェクトを自然に修正したい場合に適しています。
    • 例えば、写真内の大きなゴミや不要な要素の除去などがあげられます。
  • 簡単な修正
    • 簡単な選択とドラッグ操作で修正が完了するため、迅速な修正が必要な場合に便利です。

使用例

パッチツールの使用例
  • 肌の修正
    • 肌のシミや傷を自然に消すために、パッチツールを使って問題のある部分を選択し、近くの健康な肌部分で置き換えます。
  • 不要なオブジェクトの削除
    • 写真内の不要なオブジェクト(例えば電線やゴミ)を選択し、背景の一部で置き換えることで、元からなかったように自然に修正します。

パッチツールの使用方法

1. 画像内の別の部分と置換したい領域をカーソルで囲む。
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2. 囲んだ部分を置換対象の部分へドラッグする。
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3. control +D(win)もしくはcommand+D(Mac)で選択解除
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