- ✓カスタマージャーニーの結論を、LPが担うべき役割の特定に変換できる
- ✓LPが働きかける段階を1つに絞り、その段階で最も必要な情報を特定できる
- ✓利用後の体験まで考えることが、差別化の説得力にどうつながるかを説明できる
- ✓カスタマージャーニーの結論を、企画書に書ける形でまとめられる
このレッスンについて
目安の学習時間:10分
カスタマージャーニーを5段階(認知・情報収集・比較検討・申込/購入・利用後の体験)で作る手順は、マーケティングですでに学習しています。
このレッスンでは、その知識をLP制作にどう生かすかを説明します。
このレッスンのテーマは、カスタマージャーニーの結論から、1ページで完結するLPが担うべき役割を1つに絞り込むことです。
ジャーニーは5段階すべてを描きますが、LPという1ページの中で全段階に対応することはできません。
ここで「LPはどこを担うのか」を決め切ることが、次のLesson7での企画書のまとめ方、Lesson8での情報設計の精度を大きく左右します。
5段階を、これまでの材料と突き合わせる
目安の学習時間:55分
マーケティングの手順で、自分の題材のカスタマージャーニーを作成してください(すでに作成済みであれば見直してください)。
各段階について、行動・経緯・思考・感情・必要情報を整理します。
架空題材「オンライン語学レッスンのお試しプラン」で、これまでの材料(提供価値・ペルソナ)を踏まえて埋めると、次のような表になります。
| 段階 | 行動 | 経緯・思考 | 感情 | 必要情報 |
|---|---|---|---|---|
| 認知 | SNSの広告で偶然見かける | 「通勤中の10分」という言葉が目に留まる | 少し気になるが、まだ本気ではない | このサービスが何をしてくれるのか |
| 情報収集 | サービス名で検索し、公式サイトを見る | 本当に自分の生活に合うか確かめたい | 半信半疑、期待と不安が混在 | 具体的な学習の流れ、対象年齢・レベル |
| 比較検討 | 他のオンライン英会話・独学アプリと比べる | 時間の使い方が一番の決め手になっている | どれも似ていて選びにくいと感じている | 他社との違い、続けやすさの根拠 |
| 申込・購入 | 無料体験や初回限定プランに申し込む | 「まず試してから決めたい」という気持ち | 申込に踏み切る決断への軽い緊張 | 申込の手順、キャンセル・返金の条件 |
| 利用後の体験 | 実際に10分の学習を続けてみる | 続けられるかどうかを試している | 続けられた達成感、続かなければ不安 | 継続のコツ、次のステップの案内 |
このように埋めてみると、「比較検討」の段階で他社との違いが決め手になっていること、「利用後の体験」で続けられるかどうかが最大の関心事であることが見えてきます。
この2点は、後のLesson9・Lesson11でデザイン・検証を行う際にも参照する材料になります。
埋め終えたら、Lesson4で決めた「認知段階」(AIDMAのどこを狙うか)と、このジャーニーの5段階が対応しているかを確認します。
AIDMAとカスタマージャーニーは段階の呼び方が異なりますが(例:AIDMAの「関心」はジャーニーの「情報収集」に近い)、狙う段階が矛盾していないかを照らし合わせてください。
BはLPに載せる情報の種類、Cは3C分析の視点、DはAIDMAの段階名です。
LPが担う段階を1つに絞る
目安の学習時間:40分
5段階すべてに対応しようとするLPは、結局どの段階の相手にも刺さらないLPになります。
カスタマージャーニーの中から、このLPが最も強く働きかける段階を1つ選んでください。
| LPが担う段階 | LPで重視すべきこと |
|---|---|
| 認知 | サービスの存在と、何をしてくれるのかを分かりやすく伝えることを最優先にする |
| 情報収集・比較検討 | 競合との違い、具体的な特徴・実績を厚く見せることを優先する |
| 申込直前 | 迷いを解消する情報(価格の明確さ、申込のしやすさ、不安への回答)を優先する |
架空題材「オンライン語学レッスンのお試しプラン」で、ペルソナの接点のきっかけが「SNS広告で偶然見かけた」なら、LPが担うのは「認知」に近い段階です。
この場合、LPの冒頭では詳しい機能説明よりも先に、「これは自分に関係のあるサービスだ」と気づかせることを優先します。
一方、接点のきっかけが「独学に限界を感じて比較検討中」なら、LPが担うのは「比較検討」の段階です。
この場合は、他の学習法との違いを早い段階で明確に示す必要があります。
Lesson5で特定した「接点のきっかけ」と、このレッスンで特定する「LPが担う段階」は、同じ現象を別の角度から見たものです。
両者が矛盾していないかを必ず確認してください。
LPは1つの段階に絞って強く働きかける方が、結果として成果につながります。
利用後の体験まで考える意味
目安の学習時間:35分
カスタマージャーニーは申込・購入(コンバージョン)で終わりではなく、利用後の体験まで含めて考えます。
これは、LP単体の制作物には直接関係ないように見えて、実は差別化の説得力に直結します。
利用後の体験まで考えると、「このサービスを使った後、顧客がどうなるか」を具体的に描けるようになります。
これは、LPの訴求の中で「利用者の声」「導入後の変化」といった要素をどう扱うかの判断材料になります。
架空題材で言えば、利用後の体験を「10分の学習が習慣になり、3ヶ月後には日常会話に自信が持てるようになる」と具体的に描けていれば、LPの訴求に「継続後の変化」を盛り込む根拠が生まれます。
逆に利用後の体験を考えていないと、「レッスンを受けられます」で終わる、成果が見えない訴求になりがちです。
利用後の体験は直接の制作対象ではありませんが、訴求の質を左右する重要な材料です。
演習|カスタマージャーニーの結論をまとめる
目安の学習時間:40分
課題
以下を書き出してください。
- カスタマージャーニー5段階(行動・経緯・思考・感情・必要情報)
- Lesson4の認知段階、Lesson5の接点のきっかけとの整合確認
- LPが担う段階とその根拠
- 利用後の体験の具体的な内容と、それがLPの訴求にどう反映できそうか
位置づけ
ここまでのLesson3〜Lesson6の材料がそろった時点で、Lesson7に進みます。
- カスタマージャーニーの作り方はマーケティングで学習済み。
このレッスンはその結論からLPが担う役割を絞り込むことに焦点を当てる - LPは5段階すべてに対応しようとせず、最も強く働きかける段階を1つに絞る
- 「接点のきっかけ」(Lesson5)と「LPが担う段階」(このレッスン)は矛盾していないか必ず確認する
- 利用後の体験まで考えることで、LPの訴求に説得力のある「変化」を盛り込める
- ここまでのLesson3〜Lesson6の材料がそろったら、Lesson7で企画書としてまとめる