- ✓ペルソナ3軸の結論を、LPの具体的な意思決定に変換できる
- ✓「接点のきっかけ」から、ファーストビューで見せるべき情報の仮説を立てられる
- ✓ペルソナを詳細にしすぎることの弊害を説明できる
- ✓ペルソナの結論を、企画書に書ける形でまとめられる
このレッスンについて
目安の学習時間:10分
ペルソナを3軸(基本プロフィール/抱えている悩み/接点のきっかけ)で作る手順は、マーケティングですでに学習しています。
このレッスンでは、その知識をLP制作にどう生かすかを説明します。
このレッスンのテーマは、ペルソナの3軸を、この先のLP制作の具体的な意思決定にどう変換するかです。
ペルソナは作って終わりではなく、後のレッスンで「誰のためにこの判断をしたのか」と問われたときに立ち戻る場所になります。
3軸を、これまでの材料と突き合わせる
目安の学習時間:30分
マーケティングの手順で、自分の題材のペルソナを3軸で作成してください(すでに作成済みであれば見直してください)。
このとき、Lesson3の提供価値・Lesson4の差別化の方向性と矛盾がないかを確認します。
「このペルソナは、Lesson3で固定した提供価値に、本当に価値を感じる人か」
「このペルソナは、Lesson4で決めた認知段階に、実際にいる人か」
3軸それぞれについて、前のレッスンのどの材料と照らし合わせるべきかを整理すると、確認漏れを防げます。
| ペルソナの軸 | 照らし合わせる材料 | 確認する問い |
|---|---|---|
| 基本プロフィール | Lesson3の提供価値(対象・状況) | 提供価値が想定する状況と、ペルソナの生活状況は一致しているか |
| 抱えている悩み | Lesson4の差別化の方向性 | この悩みは、自分が打ち出す差別化で本当に解消できるものか |
| 接点のきっかけ | Lesson4の認知段階 | このきっかけで来る人は、決めた認知段階に実際にいる人か |
架空題材「オンライン語学レッスンのお試しプラン」で言えば、提供価値が「仕事終わりの社会人が通勤中の10分で学べる」ことなら、ペルソナの基本プロフィールも「フルタイムで働いていて、まとまった学習時間が取れない人」である必要があります。ここでずれがあると、後のレッスンすべてに影響します。
例えば、ペルソナの抱えている悩みを「本格的に英語力を伸ばしたい」としてしまうと、差別化の方向性(通勤中の10分で完結する設計)とかみ合いません。
本格的な学習を求める人には、10分という短さはむしろ物足りなさに映る可能性があります。
この場合、抱えている悩みを「まとまった時間は取れないが、少しずつでも学習を習慣化したい」のように、差別化の方向性と噛み合う形に調整します。
3軸はそれぞれ、前のレッスンの異なる材料と照らし合わせて整合を確認します。
「接点のきっかけ」をLPの入口に変換する
目安の学習時間:40分
ペルソナ3軸のうち、LP制作において最も重要なのは「接点のきっかけ」です。
理由は、接点のきっかけが、そのままLPのファーストビューで応えるべき問いになるからです。
| 接点のきっかけ | ファーストビューで応えるべき問い |
|---|---|
| SNSの広告で見かけた | 「これは何のサービスで、自分に関係あるのか」を3秒で伝える |
| Google検索で比較中に来た | 「他社と何が違うのか」をすぐに示す |
| 知人に勧められて来た | 「勧められた理由に納得できる中身か」をすぐに示す |
接点のきっかけが違えば、ファーストビューで最初に見せるべき情報も変わります。
この対応関係を意識しておくと、Lesson8(情報設計・ワイヤーフレーム)でファーストビューを決める作業が、勘ではなく根拠のある判断になります。
架空題材で言えば、「通勤中にSNS広告で見かけた社会人」が接点のきっかけなら、ファーストビューでは「通勤中の10分で学べる」という提供価値をすぐに伝える必要があります。
逆に「独学に限界を感じてGoogle検索で比較している人」が接点のきっかけなら、ファーストビューでは他の学習法との違いを最初に示す必要があります。
3軸はどれも重要ですが、LPの入口設計に直結するのは接点のきっかけです。
書きすぎないことの効果
目安の学習時間:20分
ペルソナを詳細に作り込むほど「良い分析ができた」と感じやすいですが、LP制作においては必ずしもそうとは限りません。
名前・趣味・休日の過ごし方まで細かく設定しても、それが提供価値やファーストビューの判断に使われないなら、その情報はLP制作においては意味を持ちません。
属性を細かく設定することが目的ではなく、提供価値に影響する部分にだけ解像度を上げることが目的です。
過度に詳細な設定は、かえって対象を不必要に狭め、「このペルソナには当てはまるが、実際の顧客の多くには当てはまらない」LPになるリスクもあります。
3軸のうち、意思決定に使わない情報は思い切って削ってください。
書きすぎの例
書きすぎの例
名前:佐藤さん、32歳、既婚、子ども1人。
趣味は週末のカフェ巡りとヨガ。
休日は家族と過ごすことが多く、愛用しているスマートフォンはiPhone。
この情報のうち、LPの判断に使えるのは年齢くらいで、趣味や家族構成、スマートフォンの機種は、この後どのレッスンの判断にも登場しません。
書くこと自体に時間を使うより、その情報がLesson8以降のどの判断に使われるかを先に考えてから書く方が効率的です。
人間味のある情報でも、判断に使わないなら省いて構いません。
演習|ペルソナの結論をまとめる
目安の学習時間:20分
課題
以下を書き出してください。
- ペルソナ3軸(基本プロフィール/抱えている悩み/接点のきっかけ)
- 提供価値・差別化の方向性との整合確認(矛盾があれば、どちらをどう直したか)
- 接点のきっかけから導かれる、ファーストビューで応えるべき問いの仮説
位置づけ
Lesson6でカスタマージャーニーを検討する中で、ペルソナの記述を見直すことになっても構いません。
- ペルソナ3軸の作り方はマーケティングで学習済み。
このレッスンはその結論をLP制作の判断にどう使うかに焦点を当てる - ペルソナは、提供価値・差別化の方向性と矛盾がないかを常に確認する
- 「接点のきっかけ」は、ファーストビューで応えるべき問いに直結する、LP制作で最も重要な軸である
- ペルソナは詳細にすればよいわけではない。
意思決定に使わない情報は削ってよい