ペルソナとカスタマージャーニー
マーケティング実践
ペルソナとカスタマージャーニー
LESSON 3 Whoを具体化し、顧客の動きを可視化する ⏱ 目安時間:120分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • ペルソナ分析の目的(顧客理解の解像度を上げること)を、よくある誤解と対比して説明できる
  • 基本プロフィール/抱えている悩み/接点のきっかけの3軸でペルソナを文書化できる
  • カスタマージャーニーの5段階(認知〜利用後の体験)を説明できる
  • 各接点の行動・経緯・思考・感情・必要情報を整理し、カスタマージャーニーマップを独力で作成できる

Lesson2で作成した調査サマリ(商材の価値分析・市場調査・9段階分析・ユーザーインタビュー)をもとに、このレッスンではWho(誰に対して)をさらに具体化します。
使う道具は「ペルソナ」と「カスタマージャーニー」の2つです。

ペルソナ分析とは何か

目安の学習時間:20分

ペルソナ分析と聞くと、「30代・男性・会社員・未婚・大卒・趣味はゴルフ・北海道在住」のように、属性を細かく設定して1人の人物像に刺さるキャッチコピーを考える手法だと思われがちですが、これは誤りです。

属性をここまで具体的にすると、逆にキャッチコピーが刺さる層が極端に狭くなってしまいます。
ペルソナ分析の本当の目的は、具体的な顧客情報から顧客理解の解像度を高め、提供価値に影響する部分にのみ注目してマーケティングに活かすことです。

✓ Point !
粗さで問題ない

例えば脱毛サービスであれば、脱毛で得られる利益から逆算し、「毛深さに悩んでいる人」という粗さで十分です。
具体的なペルソナから、潜在顧客との共通点を導き出すことがマーケティングでは重要になります。

ペルソナを3軸で書く

目安の学習時間:20分

実務でペルソナを書く際は、次の3軸に絞って文書化します。
属性を無限に増やすのではなく、この3軸に絞ることで、提供価値に直結する情報だけを扱えます。

内容
基本プロフィール大まかな年代・生活状況(例:30〜40代、忙しく自炊の時間が取れない)
抱えている悩み今何を必要としているか(例:時短で栄養バランスの良い食事を求めている)
接点のきっかけどんな経緯でこの商材・サービスに触れたか(例:SNSの口コミで知った、価格比較サイトから来た)
3つの軸でペルソナを書く:基本プロフィール・抱えている悩み・接点のきっかけ

この3軸は、Lesson2で作成した調査サマリ(商材の価値分析・市場調査・9段階分析・ユーザーインタビュー)の結果から埋めていきます。

カスタマージャーニーとは何か

目安の学習時間:20分

カスタマージャーニーとは、顧客が商品・サービスを「認知」し、「情報収集」「比較検討」を行い、「申込・購入」に至り、さらに「利用後の体験」までを含む、一連のプロセス全体のことです。

顧客の動きを見える化することで、顧客との接点(タッチポイント)を洗い出し、それぞれの接点でどんなアプローチが適切かを検討できます。
これを図式化したものがカスタマージャーニーマップです。

段階内容
① 認知商品・サービスの存在を知る
② 情報収集詳しい情報を自分で調べる
③ 比較検討他の選択肢と比べて検討する
④ 申込・購入実際に購入・申し込みを行う
⑤ 利用後の体験使用した感想を持ち、再購入や口コミにつながる
顧客の動きを5段階で見る:認知・情報収集・比較検討・申込/購入・利用後の体験
Q
確認クイズ
カスタマージャーニーマップを作成する目的として、最も適切なものはどれか?
正解です!
カスタマージャーニーマップは、顧客の接点(タッチポイント)を洗い出し、各接点でのアプローチを検討するための道具です。
惜しい!
正解はBです。
予算配分や競合分析、詳細すぎるキャッチコピー作成が目的ではありません。

カスタマージャーニーマップの作り方

目安の学習時間:20分

カスタマージャーニーマップは、5つの段階(認知〜利用後の体験)を横軸に、各段階での顧客の状態を縦軸に整理して作成します。
各接点では、次の4項目+必要情報を書き出します。

項目内容
行動その段階で顧客が実際に取る行動
経緯その行動に至った背景・きっかけ
思考その時に頭の中で考えていること
感情その時に感じている気持ち(不安・期待・迷いなど)
必要情報その段階で顧客が求めている情報(価格、実績、口コミなど)

この5項目を「認知」から「利用後の体験」まで5段階すべてで埋めることで、顧客がどの接点で何を求めているかが明確になります。
これは、後にLP制作をする際、ページのどの位置に何の情報を配置するかを決める根拠になります。

習熟度確認課題

知識として理解した状態から、実際の題材に活かせる状態に引き上げるための課題です。

課題 — ペルソナ・カスタマージャーニーマップの作成(目安の学習時間:40分)

Lesson2で作成した調査サマリと同じ商品・サービスを対象に、次の2項目を作成しましょう。

1
3軸で文書化したペルソナ

基本プロフィール/抱えている悩み/接点のきっかけの3軸で文書化します。

2
カスタマージャーニーマップ

認知から利用後の体験までの5段階について、各接点の行動・経緯・思考・感情・必要情報を記述します。

上記2項目をまとめたペルソナ・カスタマージャーニーマップを作成してみましょう。後の実践課題で、そのまま使用します。

SUMMARY
  1. ペルソナ分析の目的は、属性を細かく設定することではなく、顧客理解の解像度を上げることである
  2. 実務でのペルソナは、基本プロフィール/抱えている悩み/接点のきっかけの3軸で文書化する
  3. カスタマージャーニーは、認知→情報収集→比較検討→申込・購入→利用後の体験の5段階からなるプロセス全体である
  4. カスタマージャーニーマップは、各接点の行動・経緯・思考・感情・必要情報を整理して作成する
  5. ここで作ったペルソナ・ジャーニーマップは、後のLP制作の配置の根拠になる
CHECK
理解度チェック
ペルソナ分析でよくある誤解と、正しい目的を説明できるか?
誤解は「属性を細かく設定して1人に刺さる表現を作る」こと。
正しい目的は、具体的な顧客情報から顧客理解の解像度を上げ、提供価値に関わる部分にのみ注目することです。
ペルソナの3軸を説明できるか?
基本プロフィール/抱えている悩み/接点のきっかけの3点です。
カスタマージャーニーの5段階と、各接点で記述する項目を説明できるか?
5段階は認知→情報収集→比較検討→申込・購入→利用後の体験。
各接点では行動・経緯・思考・感情・必要情報を記述します。