- ✓AIDMA(購買行動プロセス)の5段階を説明できる
- ✓ランディングページ(LP)の役割と特徴を説明できる
- ✓CTA(行動喚起)がコンバージョン率に与える影響を説明できる
- ✓対象の認知段階を踏まえ、訴求の順序とCTAの配置方針を独力で設計できる
Lesson5までで、誰に(Who)・どんな価値を(What)・市場環境がどうなっているかを整理しました。
このレッスンでは、いよいよHow(どのように届けるか)を具体的な形にします。
中心となるのがランディングページ(LP)です。
AIDMA:消費者の購買行動プロセス
目安の学習時間:15分
訴求を設計する前に、消費者が購入に至るまでどんな心理プロセスをたどるかを理解しておく必要があります。
それを表すのがAIDMAです。
| 段階 | 内容 | 自動車の例 |
|---|---|---|
| A(注意) | 存在を知る | テレビや雑誌、ネットで自社の自動車の存在を知る |
| I(関心) | 興味を持つ | 自社の自動車に対して興味を持つ |
| D(欲求) | 必要性を検討 | 顧客にとって自社の自動車が必要かどうかを検討 |
| M(記憶) | 記憶に残す | 自社の自動車のことを覚える |
| A(行動) | 購入する | 購入 |
訴求内容は、この5段階のうちどの段階にいる相手に向けて作るのかによって変わります。
すでに関心のある相手には比較材料を、まだ存在を知らない相手には注意を引く情報を提示する、というように使い分けます。
ランディングページ(LP)の役割
目安の学習時間:15分
ランディングページ(LP)とは、広義では訪問者がWEBサイトに最初に到達するページ、狭義では広告等から流入する特定のユーザー向けのページのことです。
LPの最大の特徴は、そのユーザーが求める情報・資料請求・問い合わせ・購入促進要素を1ページに集約し、遷移や離脱を最小限に留めながら成果につなげることです。
ページ内を移動させたり離脱させたりする要素をできるだけ減らし、1ページの中で完結させる設計を目指します。
通常のWEBサイトとの構造の違い
複数ページで構成される通常のWEBサイトは、訪問者が自分の興味に応じて自由にページを行き来できる設計です。
一方LPは、上から下へ読み進めるだけで、必要な情報とCTAに自然にたどり着けるように1本道で設計します。
ヘッダーメニューやフッターの外部リンクなど、離脱につながる要素をあえて減らすのはこのためです。
LPの基本構成要素
LPは、次のような要素を上から順に並べて1本道を作るのが基本形です。
| 構成要素 | 役割 |
|---|---|
| ファーストビュー | 画面を開いて最初に見える範囲。訴求ラインの一文とメインビジュアルで「自分に関係がある」と伝える |
| 課題・共感 | 訪問者が抱える悩みを言語化し、「わかってもらえている」と感じてもらう |
| 提供価値・ベネフィット | Lesson4で定義した提供価値を、具体的なメリットとして提示する |
| 実績・権威性 | 導入実績、お客様の声、資格・受賞歴などで信頼を補強する |
| よくある質問 | 申し込み前の不安・疑問を解消し、離脱を防ぐ |
| CTA | 今すぐ行動してもらうための申し込み・問い合わせ導線(このレッスンの後半で扱う) |
すべての要素を必ず入れる必要はありません。
Lesson2〜5で明らかにしたペルソナが、どの情報を、どの順番で必要とするかに応じて、要素の取捨選択と並び順を決めます。
LPは不特定多数向けのWEBサイトとは異なり、広告の内容によって流入ユーザーをあらかじめ特定できます。
だからこそ、Lesson2〜5で明らかにしたペルソナ・カスタマージャーニー・提供価値をそのまま反映した、一貫性のある訴求ができます。
CTA:行動を促す仕掛け
目安の学習時間:15分
CTA(Call to Action/行動喚起)とは、「今すぐ申し込む」「資料をダウンロードする」など、訪問者に具体的な行動を促すボタンやテキストのことです。
「資料を請求する」「問い合わせ」といったボタンもCTAに含まれます。
CTAの文言・デザイン・配置位置を工夫することは、サイト運営の重要指標であるコンバージョン率(CVR)の向上に直結します。
文言の工夫:具体的な例
同じ「申し込みボタン」でも、文言を変えるだけで押しやすさが変わります。
| 改善前 | 改善後 |
|---|---|
| 送信する | 今すぐ無料で相談する(何が起きるか・条件が明確) |
| 申し込む | 残り3枠を予約する(緊急性・限定感が伝わる) |
| 資料請求 | 3分でわかる資料をダウンロード(負担の軽さが伝わる) |
改善前の文言は、押した後に何が起こるか・自分にとって何が得なのかが伝わりません。
改善後は、行動した先にあるメリットや条件を具体的に言葉にしている点が共通しています。
デザイン・配置の工夫
- デザイン:背景と対照的な色にして目立たせる、ボタンの形を指で押せそうな立体感にする、余白を十分に取って周りの情報に埋もれさせない
- 配置:ファーストビュー(LPを開いて最初に見える範囲)に1つ、訴求内容を読み終えたタイミングごとに追加で配置し、読者が「押したい」と思った瞬間にすぐ押せる位置に置く
文言・デザイン・配置のどれか1つだけを工夫しても効果は限定的です。
3つを揃えて初めて、CVRの向上につながります。
情報を分散させる、検索結果ページ、不特定多数向けの総合案内はLPの説明として誤りです。
ユーザー目線で訴求を設計する
目安の学習時間:15分
広告やLPでは、伝えたいことをそのまま書くだけでは読んでもらえません。
よく言われるのが、「最初の1〜2行で続きを読むかどうかが判断される」ということです。
1文目にインパクトのある文言を置くのは、続きを読んでもらうための工夫の一つです。
そのためにはユーザー目線に立つことが欠かせません。
「ターゲットはXXを検討しているはずだから、○○の画像とXXという文言を持ってくればスッと意味が入ってくるだろう」というように、相手がどんな状況で何を考えながら見るのかまで踏み込んで考える必要があります。
これは、自分以外の視点に立って考える客観的な視点を普段から鍛えることで身につきます。
この考え方を使って、このレッスンで確認したAIDMAの各段階・Lesson2〜3のペルソナとカスタマージャーニーを踏まえ、訴求の順序とCTAの配置方針を設計します。
習熟度確認課題
知識として理解した状態から、実際の題材に活かせる状態に引き上げるための課題です。
課題 — 訴求ラインとCTA配置方針の設計(目安の学習時間:30分)
Lesson2〜5と同じ商品・サービスを対象に、次の3項目を設計しましょう。
AIDMAのどの段階にいる相手に向けたLPかを1つに決めます。
どの順序で何を伝えるかを設計します。
どの位置に、どんな文言のCTAを置くかを決めます。
上記3項目をまとめた訴求ライン・CTA配置方針シートを作成してみましょう。
- AIDMAは、注意→関心→欲求→記憶→行動という消費者の購買行動プロセスである
- LPは、特定のユーザーが求める情報を1ページに集約し、離脱を抑えて成果につなげる施策である
- CTAは訪問者に具体的な行動を促す仕掛けで、コンバージョン率に直結する
- 訴求はユーザー目線・客観的視点で、相手の状況や心理段階に合わせて設計する