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Adobe Photoshop|17章 レイヤーマスクを使ってみよう
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17章 レイヤーマスクを使ってみよう

この章では、レイヤーマスクについて、基礎から丁寧に解説していきます。
レイヤーマスクは、元画像を傷つけずに画像の一部を隠したり表示したりできる機能です。これにより、画像の合成や細部の調整を、後から何度でもやり直せる柔軟なワークフローで実現できます。
Photoshopの画像編集作業をより効率的でクリエイティブなものにする機能です。基本をしっかり押さえて表現の幅を広げていきましょう!

【17-1】レイヤーマスクとは

レイヤーマスクは、画像の表示と非表示を設定する機能です。
非表示にしたい部分がある画像のレイヤーに対してレイヤーマスクを追加することで、元々の画像の状態を保持しながら不要な部分だけマスクして非表示にすることができます。

【17-2】レイヤーマスクの基本操作

実際に使用素材を使って、りんごの背景を非表示にする操作をしてみましょう。
背景が非表示になるとマス目が表示されます。

操作手順

1. 選択ツールのオブジェクト選択ツールを使用して選択範囲にしたい場所をクリック
 (8318)

 (8319)

 (8320)

2. レイヤーパネルで選択対象の画像のレイヤーを選択していることを確認してレイヤーマスクを追加
 (8321)

3. レイヤーパネルにレイヤーマスクサムネイルが表示されます。
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レイヤーマスクサムネイルの見方
  • レイヤーマスクサムネイルは白黒の画像が表示されています。
  • マスク上では、りんごの周囲(背景)が非表示になっているため黒く、りんご自体は表示されているため白くなっています。
  • 表示部分は白色、非表示部分は黒色。この色分けによって表示する箇所と非表示を分けることができます。
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レイヤーマスクの編集

1. 画像サムネイルを選択した場合
  • 画像そのものに対して編集ができます。(例:ブラシツールで線を描画する)
  • 画像に編集をした場合、マスクで非表示になっているところに対しては表示されませんが編集されています。
  • ※レイヤーマスクサムネイル上で右クリックし、レイヤーマスクを使用しない選択をするとレイヤーマスクが非表示になり画像が全て表示されます。
2. レイヤーマスクサムネイルをクリックした場合
  • ブラシツールなどを使用してマスクの範囲(表示するところと非表示にするところ)を調整することができます。
  • 色は自動的に白黒になります。
  • レイヤーマスクサムネイルに対しての編集は、元々の画像には影響はありません。
補足説明
  • マスクを調整するときに気を付けること
    • 操作する対象のレイヤーマスクサムネイルを選択しておきましょう。
    • ブラシの色が白の場合(#ffffff)は表示、黒の場合(#000000)は非表示になります。
    • 白と黒以外の色で操作した場合は、グレーの色になり表示は半透明になります。
  • マスクと消しゴムツールの違い
    • 消しゴムツールは画像そのものに手を加えるので、元々の画像の状態を保持することができないため後で消したところを復活させることができません。
    • 一方、レイヤーマスクはピクセルを「消す」のではなく「隠す(非表示にする)」だけなので、マスクを編集すればいつでも元に戻すことができます。

【17-3】レイヤーマスクの活用例

選択範囲からレイヤーマスクを作成しよう

演習課題

写真をぼやけた雰囲気にしましょう。
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【17-4】演習:レイヤーマスクを使って2枚の写真を合成しよう

演習課題

写真を合成しましょう。
 (8279)

完成画像

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【17-5】演習:映り込みの表現をしよう

演習課題

写真に容器の写り込みを表現しましょう。
 (8283)

完成画像

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操作手順

1. 香水の画像を読み込み、マジック消しゴムツールで背景を消去する

1. 画像をファイルからドラッグ&ドロップします。
 (12859)

2. サブメニューからクラウドを選択して、香水を被写体選択します。
 (12860)

3. 選択範囲を反転します。
(メニューバー:選択範囲>選択の反転)
 (12861)

4. マジック消しゴムツールをツールから選択し、背景を消去します。
 (12862)

 (12863)

5. 選択範囲を解除します。
(メニューバー:選択範囲>選択の解除)
 (12864)

2. レイヤーを追加して背景を白くする

1.レイヤーパネルでレイヤーを追加し、ベタ塗りを選択します。
 (12868)

 (12865)

 (12869)

2.塗りつぶしの設定を行い、香水のレイヤーより下に配置します。(レイヤーを長押して移動)
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 (12871)

 (12873)

3. 香水のサイズを変更する

1. 香水のレイヤーを選択した状態で変形を行います。
(メニューバー:編集>変形>拡大・縮小)
 (12874)

2. オプションバーにW(幅)70%を入力し、中央の鎖マークをクリックすると縦横比が固定されます。
 (12875)

4. 香水のレイヤーを複製して、複製した香水レイヤーを垂直方向へ反転する

1. 香水のレイヤーを複製します。
(メニューバー:レイヤー>レイヤーの複製)
 (12876)

2. 香水のレイヤーが複製されます。
(同じ場所に複製されるので重なっています)
 (12877)

3. 複製した香水レイヤーを選択し、垂直方向に反転します。
(メニューバー:編集>変形>垂直方向に反転)
 (12878)

4. 反転したレイヤーの位置を調整します。
 (12879)

 (12880)

5. 画面をズームインして位置の調整をします。
 (12881)

 (12882)

6.画像に合わせた表示で元に戻します。
 (12883)

 (12884)

5. 複製した香水レイヤーにレイヤーマスクでグラデーションをかける

1. 複製した香水レイヤーを選択し、レイヤーマスクを作成します。
 (12885)

2. レイヤーマスクサムネイルを選択した状態で、グラデーションツールでグラデーションをかけます。
(色は白と黒のグラデーションを選択します。)
下から上へドラッグして調整します。
 (12886)

3. レイヤーサムネイルを選択し、不透明度を調整します。
 (12887)

6. レイヤーを追加して背景画像を読み込みレイヤーマスクでグラデーションをかける

1. レイヤーパネルでレイヤーを追加します。
 (12888)

2. 背景の画像を読み込みます。
 (12889)

3. 香水のレイヤーを背景画像の下に配置します。
 (12890)

 (12891)

4. 背景画像レイヤーにレイヤーマスクを作成します。
 (12892)

5. レイヤーマスクサムネイルを選択した状態で、グラデーションツールでグラデーションをかけます。
(色は白と黒のグラデーションを選択します。)
 (12893)

6. 下から上へドラッグして調整します。
 (12894)

これで「17章 レイヤーマスクを使ってみよう」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
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