ターゲットペルソナシートを対象店舗用に完成させる
CHAPTER 1
ターゲットペルソナシートを対象店舗用に完成させる
LESSON 1-3 5つの要素でお客様像を1枚にまとめる ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 基本属性・悩み・サロン選びの基準等を記入するペルソナシートを、デモサロンSourire用に完成できる

クライアントから「うちのお客様像を一度紙に書き出してみたい」と相談されたとします。
「30代女性」というくくりだけでは焦点がぼやけて、キャッチコピーもクーポンも写真もなかなか決まりません。
このレッスンを終えると、基本属性・悩み・サロン選びの基準などを1枚にまとめたペルソナシートを、対象店舗用に完成できるようになります。

ペルソナシートの全体像

ペルソナシートは、基本属性・ライフスタイル・悩み・サロン選びの基準・来店後の理想の状態という5つの要素で構成します。
項目を分けて書き出すことで、担当者ごとに異なっていたお客様像のイメージを、誰が見ても同じ人物として思い描ける形にそろえられます。

ペルソナシートの5つの構成要素(基本属性・ライフスタイル・悩み・サロン選びの基準・来店後の理想の状態)を示す図解

5つの要素をそろえる意味は、単に情報を集めることではなく、キャッチコピーやクーポン名を作る材料をあらかじめ用意しておくことにあります。
基本属性とライフスタイルは悩みが生まれる背景を説明し、悩みとサロン選びの基準はどんな言葉が響くかを決め、来店後の理想の状態は原稿の締め方のヒントになります。

この5つが埋まると、前のレッスンで学んだ専門性・悩み・数字の3点セットにそのまま使える人物像になります。
たとえば悩みの欄に書いた内容はキャッチコピーの悩み訴求にそのまま転用でき、基本属性の年齢や家族構成は数字の要素を具体化する手がかりになります。

次の項目では、5つの要素それぞれをどのように書けば原稿に使いやすくなるか、具体的な書き方のコツを確認します。

パーツ別の書き方

各項目は、細かく創作することよりも、原稿作りに使える具体性を優先して記入します。
表の右側にある書き方のコツを意識するだけで、キャッチコピーやクーポン名の原稿にそのまま転用しやすい内容になります。

項目 記入する内容 書き方のコツ
基本属性 年齢・性別・職業・居住地・家族構成 年齢は30代のような範囲ではなく、38歳のように1点で決める
ライフスタイル 休日の過ごし方・情報収集の方法・よく使うSNS 1日の過ごし方をイメージできる程度で十分
悩み 今困っていること・気になっていること 「なんとなく」ではなく、具体的な場面で書く
サロン選びの基準 他店と比較するときに重視する点 価格だけでなく、時間・立地・相談のしやすさも含める
来店後の理想の状態 施術後にどう変わっていたいか 見た目だけでなく、気持ちの変化も書いてよい

具体性を優先する理由は、抽象的な記入のままだとキャッチコピーの候補を考える段階で判断材料が足りず、当たり障りのない表現に戻ってしまいやすいためです。
逆に具体的な記入なら、そのままキャッチコピーの言葉として使える候補になります。

Before
なんとなく髪が気になる

抽象的で、どんな悩みかキャッチコピーに使いにくい

After
白髪が増えてきて、鏡を見るたびに気になる

具体的な場面が見えるため、そのままキャッチコピーの悩み訴求に使える

Beforeのようにあいまいな書き方のままだと、どのサロンにも当てはまる内容になり、この店舗らしい特徴が伝わりません。
Afterのように具体的な場面を添えると、その場面を思い浮かべながらキャッチコピーの言葉を選べるようになります。
この違いを意識しながら、次のクイズで確認しましょう。

Q
確認クイズ
「サロン選びの基準」の欄に「価格が安いこと」とだけ書いた場合、何を追加で確認すべきでしょうか。
正解です!
サロン選びの基準は価格だけでなく、時間・立地・相談のしやすさなど複数の視点で書くと、原稿に使える情報が増えます。
惜しい!
価格だけに偏ると、クーポンやキャッチコピーに使える判断材料が不足します。他にどんな基準で店を比べているかを考えてみましょう。

完成例ギャラリー

業種が違っても、ペルソナシートの構成は同じ考え方で使えます。
基本属性・ライフスタイル・悩み・サロン選びの基準・来店後の理想の状態という5つの型は、美容室でもネイルサロンでも理美容以外の業種でも変わりません。

業種 ペルソナ像の要約
美容室 Sourire 38歳・パート勤務・郊外在住・小学生の子どもがいる。
白髪と髪のパサつきに悩み、まとまった時間が取りづらい。
落ち着いて相談できるサロンを重視している
ネイルサロン(参考例) 27歳・会社員・都心在住。
爪の乾燥やケア不足に悩み、SNSで見た事例を参考に短時間で仕上がるメニューを探している
メンズバーバー(参考例) 42歳・会社員・郊外在住。
薄毛や老け見えに悩み、月1回のペースで無理なく通える距離のお店を探している

3つの例を比べると、悩みの内容やサロン選びの基準は業種によって異なりますが、悩みに合わせてサロン選びの基準も変わるという関係自体は共通しています。
美容室Sourireの場合は白髪と髪のパサつきという悩みに対して、まとまった時間が取りづらいという事情から、通いやすさや相談のしやすさが選びの基準になっています。

複数のクライアント店舗を担当している場合、業種ごとにペルソナシートを1枚ずつ作ると、原稿の打ち合わせで誰に向けた原稿かをすぐに共有できます。
次の項目では、実際に対象店舗の情報を当てはめて、シートを完成させてみましょう。

今すぐ埋めてみよう

下のシートに、対象店舗(自店またはクライアント店舗)の情報を当てはめて記入してみましょう。
ここまでのセクションで確認した書き方のコツをそのまま当てはめれば、迷わず埋められる項目ばかりです。

項目 記入欄
基本属性
ライフスタイル
悩み
サロン選びの基準
来店後の理想の状態

入力内容はブラウザに自動保存され、リロードしても消えません。
ただしキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

記入欄を埋め終えたシートは、次の実践課題レッスンでキャッチコピーとプロフィール文を作るときにそのまま参照する土台になります。
5つの項目を一度に完璧に仕上げる必要はなく、書きながら悩みや基準の表現が見つかったら、その時点で書き足せば十分です。

書き方に迷った場合は、前の項目にある美容室Sourireのペルソナ像の要約を参考にすると、記入の方向性がつかみやすくなります。

✓ Point !
次のレッスンへ

ペルソナシートが埋まったら、次の実践課題レッスンでこの内容をもとにキャッチコピーとプロフィール文を完成させます。
ここで作った人物像が、そのまま次の課題の材料になります。

SUMMARY
  1. ペルソナシートは基本属性・ライフスタイル・悩み・サロン選びの基準・来店後の理想の状態の5要素で構成する
  2. 各項目は細かい創作よりも、原稿作りに使える具体性を優先する
  3. 悩みは「なんとなく」ではなく、具体的な場面で書くと原稿に使いやすくなる
  4. サロン選びの基準は価格だけでなく、時間・立地・相談のしやすさも含めて書く
  5. 業種が違っても、5つの構成要素という考え方は同じように使える
チェック
理解度チェック
ペルソナシートの5つの構成要素を説明できる
基本属性・ライフスタイル・悩み・サロン選びの基準・来店後の理想の状態の5つです。
「悩み」の欄を具体的に書くコツを説明できる
「なんとなく」で終わらせず、鏡を見たときなど具体的な場面を添えて書くと、そのままキャッチコピーの悩み訴求に使えます。
「サロン選びの基準」を価格だけに偏らせない理由を説明できる
価格だけに偏ると判断材料が不足するためです。
時間の取りやすさや相談のしやすさなど、複数の視点で書くことで原稿に使える情報が増えます。
デモサロンSourire用のペルソナシートを完成できる
5つの項目それぞれに、Sourireの現状課題(白髪・パサつき、まとまった時間が取りづらい30代〜40代の子育て中の女性)を踏まえた内容を記入すれば完成です。