CHAPTER 3
新規依頼書で3媒体を自力制作する
LESSON 3-3 バナー・チラシ・Instagramカルーセルを手順書なしで仕上げる ⏱ 所要時間:約120分
GOAL
このレッスンのゴール
  • Yoga Studio Soraneの依頼書を読み解き、6要素フレームワークで3媒体分のプロンプトを自分で組み立てられる
  • バナー(1:1 × 2バリエーション)・チラシ(A4縦)・Instagramフィード投稿(1080×1350 × 5枚カルーセル)を自力で制作できる
  • ロゴ支給ありの案件で、出力を見てロゴの配置場所を決め、Canvaでのロゴ配置まで完了させられる

今回の依頼書(Yoga Studio Sorane)

このレッスンは、3-1・3-2で学んだフローをガイドなしで実行する実践課題です。詰まったら前のレッスンを見返してOKです。

今回は同じクライアント(Yoga Studio Sorane)から、2つの依頼が届いています。それぞれ別の依頼書として読み解きます。

BRIEF ① 体験レッスン告知(バナー+チラシ)

体験レッスンの告知に使うSNS広告バナー(2バリエーション)とA4チラシを制作してほしいです。

業種 ヨガ・ピラティススタジオ
ターゲット 30〜40代女性。肩こり・運動不足を気にしているが忙しく、気軽に始められるかを重視する人
テーマカラー ダークグリーン × オフホワイト(落ち着いた自然な印象)
キャッチコピー 体と心をととのえる
訴求内容 体験レッスン 今月限定 無料キャンペーン(通常¥2,500)
スタジオのこだわり
(必ず訴求してほしいポイント)
① 少人数制(定員6名)でインストラクターが1人ずつ丁寧にサポート / ② 初心者大歓迎・体が硬くてもOK / ③ マット・ウェアレンタル無料(手ぶらで来店OK)/ ④ 駅徒歩3分の通いやすさ
※チラシで訴求
媒体・サイズ バナー:Instagram 1:1(1080×1080px・2バリエーション)/ チラシ:A4縦
使用テキスト キャッチ「体と心をととのえる」/ 店名 Sorane Yoga Studio / 体験レッスン 今月限定 無料(通常¥2,500)/ 毎週 月・水・金 10:00〜11:00 または 19:30〜20:30 / 定員6名(少人数制)/ LINE: @sorane-yoga / TEL: 000-0000-0000 / ※媒体ごとに使うテキストを取捨選択する
ロゴ Sorane Yoga Studio のロゴ画像を支給。全媒体に配置する(サイズ・位置はデザイナーに一任)
予算・修正・納期 予算 18,000円/修正 2回まで/納期 10日以内
BRIEF ② ヨガ・ピラティスのメリット紹介カルーセル(テンプレート型)

ヨガ・ピラティスが暮らしにもたらすメリットを伝える、保存されるカルーセル投稿を1本作ってほしいです。今後も同じ見た目で投稿を続けたいので、使い回せるテンプレート型でお願いします。

業種 ヨガ・ピラティススタジオ(BRIEF①と同じ Sorane Yoga Studio)
ターゲット 30〜40代女性。暮らしを整えたい・健康や気分の変化に関心がある人
テーマカラー ダークグリーン × オフホワイト(BRIEF①と統一)
投稿テーマ 「ヨガ・ピラティスが暮らしにもたらすメリット」
媒体・サイズ Instagramカルーセル:1080×1350px × 5枚(テンプレート型)
カルーセル(テンプレ型・5枚)の
構成案
3-2で学んだテンプレート方式(表紙・中身・CTAの3テンプレを作り、流し込む)で、次の5枚構成にする。
1枚目(表紙・フック):短いベネフィットタイトル+数字(例:「暮らしが変わるヨガの効果3選」)
2〜4枚目(中身・テンプレ使い回し):メリットを1枚に1つずつ(例:肩こり・姿勢がラクになる/睡眠の質が上がる/気持ちが整い前向きになる)
5枚目(まとめ+CTA):メリットの振り返り+「いいね・コメント・シェア・保存」の呼びかけ+スタジオ名
ロゴ BRIEF①と同じロゴを使用(表紙やCTAなど必要な箇所に配置)
予算・修正・納期 予算 8,000円/修正 2回まで/納期 7日以内

クライアントから支給されたロゴ

Yoga Studio Sorane ロゴ
ロゴ画像をダウンロード(PNG)

クリックするとファイルがダウンロードされます。Canvaの仕上げ Step 5 でこの画像をアップロードして配置してください。

支給されたロゴはバナー・チラシ・カルーセルすべてに配置します。ChatGPT Images 2.0 はロゴを正確に生成できないため、ロゴは生成画像には含めず、Canva 仕上げの Step 5 でこのロゴ画像をアップロードして配置します。挿入する場所は出力を見てから決め、スペースがなければレイアウトを調整してください。

! 注意
写真は今回、自分で用意する

実際の案件では、クライアントから写真が支給されることも多くあります。今回は支給がない想定なので、写真は自分でChatGPTで生成するか、無料のフリー素材を活用して用意する方針で進めます。生成画像を使う場合は、3-1で学んだ逆画像検索で類似を確認してから使ってください。

媒体 役割 制作仕様と書き出し
バナー(1:1) SNS広告として使用 キャッチ+店名+訴求+LINEを掲載。配色や被写体を変えて2バリエーション制作 → PNG × 2
チラシ(A4縦) スタジオ周辺のポスティング用 スケジュール・料金・申し込み方法まで全テキストを含めて配置 → 印刷用PDF + PNG
Instagramカルーセル(テンプレ型・5枚) ヨガ・ピラティスのメリットを保存される形で発信 1080×1350px × 5枚。3-2で学んだテンプレート方式(表紙・中身・CTAの3テンプレを作り流し込む)。1枚目:表紙(フック・ベネフィットタイトル+数字)/ 2〜4枚目:中身(メリットを1つずつ・テンプレ使い回し)/ 5枚目:まとめ+CTA(振り返り+いいね・コメント・シェア・保存)→ PNG × 5

依頼書を読み解く

制作前に依頼書を6要素フレームワークで仕分けます。何を転記し、何を自分で補完するかを言語化してから生成に入ります。

要素 依頼書から転記できる 自分で補完する
①印象 落ち着いた自然な雰囲気 具体的なビジュアル(白木・緑葉・朝の光など)・スタイル・仕上がり品質を自分で決める
②配色 ダークグリーン × オフホワイト アクセントカラーを加えるかどうかを自分で決める
③サイズ・媒体 バナー:1:1(1080×1080px)/ チラシ:A4縦 / カルーセル:1080×1350px × 5枚 (追加なし)
④テキスト 依頼書の全テキストを媒体ごとに転記 媒体ごとに情報量を切り替え。カルーセルは表紙→中身(メリット3つ)→まとめ+CTAの5枚に分割し、テンプレートを使い回す
⑤ターゲット・感情 30〜40代女性・気軽に始められるかを重視 ハードルが低い・安心感などの感情ワードを自分で追加
⑥被写体・構図 (依頼書に記載なし) 何を写すか(人物・小道具・空間)を自分で決める。ロゴをどこに重ねるかは出力を見てから考える
✓ Point !
媒体ごとに役割を切り替える

1:1のSNS広告バナーはフィード一覧で1秒勝負・情報量を最小限に。カルーセルはテンプレートを使い回しつつ、表紙→中身→まとめ+CTAでストーリー設計。チラシは情報量がもっとも多くなります。同じ案件でも媒体ごとに情報量と構成を切り替えるのがデザイナーの判断です。

制作フロー(自力で実行する)

3-1・3-2で身につけた制作フローをガイドなしで実行します。手順は同じです。Canva仕上げパートは chap2 lesson-05 の正本フロー(Step 1〜Step 6) と完全に同一なので、詰まったら 3-1・3-2 のCanva仕上げセクションを見返してください。

1
依頼書をプロンプトに貼り付け、足りない要素を自分の言葉で追記

①印象・⑥構図など、依頼書に書かれていない部分を6要素フレームワークで補います。バナー2バリとチラシは直接プロンプトを書き、カルーセルは3-2で学んだテンプレート方式(表紙・中身・CTAの3テンプレを作って流し込む)で進めます。

2
ロゴの配置場所は出力を見てから考える

ロゴ支給案件ですが、最初のプロンプトでロゴ用の余白を細かく指定する必要はありません。ChatGPTの出力を見た段階で、どこにロゴを挿入するかを考えておきましょう。挿入するスペースがなければ、壁打ちやCanvaで調整します。

3
生成 → 逆画像検索 → 壁打ちで画像を確定させる

ChatGPT Images 2.0 で生成 → Googleトップ画面の検索バー右端のカメラアイコンから類似確認 → ChatGPT と壁打ちして構図・被写体・ビジュアルトーンを確定させます。

4
Canva仕上げを実行する(chap2 lesson-05 / 3-1・3-2 と同じ6ステップ)

各媒体(バナー1:1×2バリ・チラシA4・カルーセル5枚)について、以下の 6ステップ を媒体ごとに実行します。カルーセルは3-2のテンプレート方式で、表紙→中身(メリット3つ)→まとめ+CTAの5枚に流し込んで仕上げます。

  • Step 1:画像をCanvaにアップロード(サイズ指定 → 画像配置)
  • Step 2:Magic Layersを適用する(編集 → Magic Layers → レイヤー分解確認)
  • Step 3:背景・写真・各ブロックを独立したレイヤーに分ける(GPTで「背景だけを出力」→ Canvaで背景に差し替え → 写真や各ブロックを独立レイヤーで重ねる)
  • Step 4:画像生成・Magic Layers後の意図しない変化を修正する(文字化け・フォント・配置・サイズを一括チェック)
  • Step 5:AI出力をデザイナーとして修正して完成させる(最重要・7カテゴリ)。フォント・配置・余白・あしらい・トーンを人の手で整える。この修正は全媒体・全ページに対して行う⑦ロゴ・ブランド要素の配置を必ず含める(支給ロゴをドラッグ配置・挿入スペースがなければレイアウトを調整・サイズはバナー全体の8〜12%程度)
  • 書き出し前の最終チェック(5項目:フォント2種以内・文字サイズ階層・あしらい1種以内・揃え統一・最終3軸OK)
  • Step 6:書き出す(バナーは PNG / カルーセルは PNG(順に1〜5枚目)/ チラシは 印刷用PDF+ポートフォリオ用PNG)
✓ Point !
Canva操作で詰まったら参考にする

3-1・3-2 に続いて、ここでもCanvaで仕上げます。操作で「ボタンが見つからない」「やり方がわからない」と詰まったら、chapter 2 で紹介した下記のCanva教材を参考にしてください。レベル別に3つあります。一度にすべて覚える必要はありません。必要になった操作から少しずつ確認しながら進めれば十分です。

✓ Point !
カルーセルはテンプレートで世界観を統一する

カルーセルは、表紙・中身・CTAのテンプレートをそろえることで、5枚全体の世界観(配色・トーン・フォント)が自然に統一されます。同じテンプレの繰り返しに見せず、中身は1枚1メッセージで役割を持たせ、全体で1つのストーリーに見えるように仕上げてください。

レイアウトを自由に動かしたいとき:Magic Layersでレイヤー分解した後はテキスト・オブジェクトを自由に動かせます。オブジェクト移動で背景がなじまない場合は GPTで背景を単体生成して差し替える、オブジェクト自体に違和感が出る場合は GPTで単体生成 → Canvaの背景透過(Pro機能)で透明化 → 配置 で対処します。Canvaで詰まったら GPT に戻る判断もデザイナーとしての実力です。

SUMMARY
  1. Yoga Studio Sorane はロゴ支給あり型の依頼書。ロゴは出力を見てから配置場所を決め、Canvaで重ねるのが要点
  2. 6要素フレームワークで、転記と自分補完を仕分けてから生成に入る
  3. 媒体ごとに役割が違う:バナー = SNS広告で1秒勝負/チラシ = 1枚に情報全部/カルーセル = テンプレートで表紙→中身→CTAのストーリー設計
  4. 1バリエーション目で満足せず、2バリエーション目で配色・被写体・構図のどれかを変えて選択肢を増やす
  5. 制作が終わったら、なぜこのデザインにしたかを1文で説明できる状態になっていることを確認
CHECK
理解度チェック
ロゴ支給ありの案件で、ロゴをどう配置するか説明できる
最初のプロンプトでロゴ用の余白を細かく指定する必要はありません。ChatGPTの出力を見てどこにロゴを挿入するかを決め、スペースがなければ壁打ちやCanvaで調整します。最後にCanvaで支給ロゴをドラッグ配置すれば完成です。
1つの案件で媒体ごとに情報量をどう切り替えるか説明できる
バナーはキャッチ+店名+キャンペーン名の3点に絞ってビジュアル主体。チラシはスケジュール・料金・申し込み方法まですべて1枚に含める。カルーセルはテンプレートを使い回し、表紙→中身(メリット)→まとめ+CTAの5枚に分けます。
バナー2バリエーションで何を変えるか3パターン挙げられる
配色(メインカラーの濃淡やアクセント変更)/被写体(人物 vs 小物中心)/構図(俯瞰 vs 正面 vs フラットレイ)の3パターンが代表的です。1バリエーション目から大きく変えることで選択肢が広がります。
媒体ごとの書き出し形式の違いを説明できる
バナー・カルーセルはPNG。チラシは印刷用PDF(トリムマークと塗り足しをオン)+ポートフォリオ用PNGの2形式。印刷物は常にPDFとPNGの2種類を保存する習慣をつけます。